認知症病棟でのセラピー活動

ダイバージョナルセラピー

ダイバージョナルセラピーって何??

ダイバージョナルセラピーとは聞き慣れない言葉ですが、オーストラリアで始まった全人的ケアの考え方です。

  • Diversion=気分転換、気晴らし、迂回路
  • Therapy =計画的・意図的に介入することで変化を生み出すこと

つまり、一人の人間がより楽しく意味のある生活を送るために必要なものを計画的に探し意図的に生み出していくためのあらゆる手段・手法であるといえます。

どんなことをするの?

体操にボーリング、将棋や編み物、お料理、静かに本を読むのが好きな人にとっては読書、おしゃべりが好きな人にとってはお茶の時間もその人にとって意味のあることはすべてダイバージョナルセラピーといえます。

藍野病院DTの会では、患者さんの興味関心のあることを調べるアセスメントシートを作成したり、病棟間の交流を深めるために「のど自慢大会」や「運動会」などの行事も企画しています。

「老いることは楽しむこと、我慢することではない」

これはオーストラリア連邦政府高齢者介護省初代ビショップ大臣の言葉です。
退屈や孤独といった様々な我慢から開放して、高齢者が楽しんで過ごせるようにすること、単なる楽しみではなく、その人にとって「意味のある」活動に取り組んでもらうこと、私たちはこのような考えに基づき、患者さんの興味のあることを提供していきます。

病院での生活をより楽しく過していただけますよう皆さんの好きなことを教えてください!!

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ドールセラピー

ドールセラピーとは、感情へアプローチするダイバージョナルセラピーのひとつです。日本には芹澤隆子さん(ウェルプラネット、日本ダイバージョナルセラピー協会理事長)が10年ほど前に導入しました。 重さや感触、表情などが本物に近い赤ちゃん人形を用いて患者さんの感情に働きかけます。認知症病棟の各病棟にはそれぞれ二人の赤ちゃんがおり、皆さんにかわいがられています。

『感触』と『感情』へ働きかける

最後まで残存する2つの機能があるといわれています。それは「感情」と「感触」です。 子育てをしていた頃は、人生のうち自分がもっとも幸せで自信に満ちていた時期です。赤ちゃんを見たり、触れて重みを感じることで自然とその頃の感情が引き起こされると言われています。ですから、ドールセラピーでは重さも感触も本物の赤ちゃんに近い人形を用いています。

赤ちゃんをみると思わず微笑みかけてしまう

子育ての経験のない方や、男性の方でも赤ちゃんをみると“かわいい”と感じ、慈しむ心が自然に生じやすいと言われています。実際に病棟の中でも赤ちゃん人形をみるとほとんどの方が笑顔を浮かべて下さいます。普段はベッドで寝ていることが多く、スタッフの話しかけにも、あまり反応のない方でも、 赤ちゃん人形をみせた時は、にっこりと笑い「かわいい」との発言もきかれました!このように、赤ちゃんは想像力や感性・感情を自由に表出できる対象なのです。

赤ちゃんは“守ってあげたい”という気持ちを引き起こさせる存在

高齢になると「世話される」「介護される」という受け身な生活が多くなってきます。しかし、人はいくつになっても、“誰かのために役に立つ”ことで喜びを感じます。いつもどこか不安げな表情をして、動き回っていた方も、赤ちゃん人形を抱いてからは、「かしこい子やなぁ」と語りかけてあやしたり、身なりを整えてあげたり・・・不安な表情や、迷いまわることもなくなりました。

「赤ちゃんを世話する」という役割を得て、あやす、話しかけるといった感情表出を自由にできるようになったことが、精神的な安定につながったといえます。
その他にも、「この子、こんな寒い格好してかわいそうに、靴下ないの?」とスタッフに声をかける方、「あんた忙しかったら私みといてあげるよ」と子守役をかってでてくれる方も。このように、赤ちゃんを自分が「愛する」「世話する」ことで、能動的な感情や行動の生活に変わり、より生き生きと過ごせるようになるといわれています。

周りの人とのコミュニケ-ションにも

普段他の人とあまり交流を持たない方でも、赤ちゃんを抱いていると「かわいいねぇ」「私にもちょっと抱かせて」と声がかかります。人との交流により気持ちが落ち着いたり、自分の感情を自由に表現することができるようになります。また、赤ちゃんへ向けられた関心は同時にご本人にも向けられています。人から注目されることは患者さんにとって意味のある時間なのです。

患者さんの新しい一面を発見!

ドールセラピーの効果は患者さんにだけではありません。私たちは赤ちゃん人形を介した 会話の中から今まで に知らなかった患者さんの一面を発見することがあります。患者さんを知ることは、私たちの目指す全人的ケアの第一歩!赤ちゃん人形は私たちの頼もしい味方でもあります。

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園芸療法

認知症病棟では「最後まで自分らしく」「もっと楽しみたい」など患者さんの声に応え平成19年に農園(陽だまり園)をオープンし、3年を迎えました。活動の結果が形として残り、活動を記憶していく効果を期待し、失敗を繰り返しながら患者さんと一緒に楽しく野菜や花を育てています。

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ファックス番号 072-627-3627

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診療開始時間
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