健康コラム
皆様の直面する問題にQ&A形式でお答えします。
健康コラム
Column
院長の山本です。ここでは近年増加しているご高齢の患者さんについて、ざっくばらんに皆様の直面する問題にQ&A形式でお答えしていこうかなと思っています。
最近、団塊の世代の方々がご高齢になって、どの病院も様々な病気を抱えた患者さんが多く来院するようになりました。ご高齢の患者さんの特徴のとして、一人でたくさんの疾患を抱えている多病の方が多く、このご相談のように一人で複数の科や複数の病院に通院されている方も多くおられると思います。このような患者さんが今までにない症状を認めた時に、どの科を受診したらよいか迷われる場合があると思いますが、明らかな外傷(転倒や交通事故など)でない限り、一旦内科で相談されるのが良いかと思います。
当院では内科を受診していただき、その診察をもとに適切な科の紹介や場合によっては介護・福祉を連携したアプローチを行っています。相談のように食事をあまりしない原因には、内科的な疾患をもとにした場合、今回の相談のケースなら高血圧を背景とした脳梗塞、心不全の発症、直接消化器の原因によるもの、膝の痛みによる抑うつ、新規の骨折の発症、物忘れの周辺症状からの食欲不振など様々な原因が考えられます。場合によってはコロナによる味覚の変化なんかも最近では食欲不振につながるケースにも遭遇します。こういったことはやはり直接患者さんを診察させていただき判断することが大事と思われます。
当院の内科は専門科にも分かれていますが、このような総合的な判断も行う総合内科の役割も果たしていますので、複数の疾患を抱えている患者さんでどの科を受診して迷った場合には気軽に内科にご相談できれば幸いです。