診療科・部門

血液浄化センター

血液浄化センター

ご挨拶

我が国では2022年末に慢性維持透析療法を実施している患者数は347,474人となりました。近年慢性透析患者数は鈍ってきています。この数は、前年より2,226人の減少であります。2022年の有病率は人口100万人あたり2,781.0人で、国民359.6人に一人が透析患者であることになります。2022年全体の平均年齢は69.87歳であり高齢化が進んでいます。より高齢化が進み、新規導入患者の39.5%が糖尿病性腎症です。従って脳卒中や、アルツハイマー型認知症等を患った患者が増加し、認知症を伴った患者が増加してきています。特に不穏状態の患者の透析治療は困難であり、危険も伴います。故に認知症を伴った透析患者は一般のクリニック、病院で敬遠されがちです。当院ではそれらの認知症患者を積極的に受け入れ、一般の方と同様に透析を行っています。
当院は総合病院でありますが、精神科、老年科を中心とした病院です。従って当院の透析患者さんは精神疾患、認知症を伴った方が多くを占めます。約3分の2が入院され透析を受けておられます。大阪でも精神科を持った透析のできる病院は少なく、不穏状態のある患者さんでも、精神科医との連携で対応が可能です。例えば、適切な精神薬の投与、不穏状態にある患者さんの体幹部拘束、内シャント肢の安全な固定、個室の入室等工夫を凝らし安全な血液透析が実現できています。更に血液透析のみならず血液浄化にも力を入れていきたいと思います。

主な診療内容

血液浄化(令和6年10月現在)

  • 午前
    月・火・水・木・金・土
  • 午後
    月・水・金(※新型コロナ感染時)
  • 透析装置 計 22台(個室1台)
    外来患者 10例(血液透析 0例、オンラインHDF 4例、オンラインIHDF 6例)
    入院患者 22例(血液透析 1例、オンラインIHDF 21例)
  • 長期留置カテーテル挿入
  • 内シャント簡易エコー

主な対象疾患

  • 末期腎不全
  • 難治性腹水症(腹水濾過濃縮再静注法)
  • 炎症性腸疾患(白血球除去療法)

医師紹介

生水 清 しょうず きよし

役職
  • 血液浄化センターセンター長
  • 麻酔科医長
専門分野
  • 麻酔科
  • 透析科
資格および
所属学会
  • 麻酔科標榜医
  • 日本麻酔科学会
出身大学
  • 川崎医科大学

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