診療科‧部門のご案内
薬剤部
痛みを感じると、私たちは自然に手で体をさすります。また、緊張や不安を感じたときには、胸に手を当てて心を落ち着かせます。こうしたことによって、痛みが和らいだり、リラックスできた経験があるでしょう。
ケガや病気の治療という意味で「手当て」という言葉があります。この言葉の由来にはさまざまな説がありますが、私たちが日常的に行う「手を当てる」ことがもたらす温かさと癒しの効果が原点にあると言われています。
私たち薬剤部は、この「手当て」の原点を大切にし、患者さんへ真心をこめて接します。医師や看護師などの医療スタッフと連携しながら、治療のお役に立てるよう努めます。
~患者さんの知りたい、伝えたいの気持ちを大切にします~
患者さんが入院時にご持参の残薬の確認やお薬手帳、情報提供書のチェックを行います。また、患者さんやご家族からアレルギー歴、副作用歴、治療歴など、お薬に関する情報をお伺いします。
病棟ごとに担当薬剤師を配置し、入院中の患者さん一人ひとりの状況に合わせた丁寧な服薬指導を行います。患者さんの症状をお伺いして、お薬についての説明をわかりやすくお伝えします。安心して治療を受けていただけるようにサポートします。
患者さんのご希望に応じて、入院中のお薬情報をまとめた「薬剤管理サマリー」を病院から保険薬局へ提供することが可能です。これにより、退院後も安心して治療を続けることができます。
~チーム医療の一員として薬の知識を活かす~
医師がお薬を調整するとき、薬剤師は、安全に進めるためのサポートをします。
例えば、睡眠薬や抗不安薬として使用されるベンゾジアゼピン系薬剤では、薬剤部の「ベンゾジアゼピン系減量チーム」が医師、看護師などの多職種と連携して、安全に調整できるようにします。
クロザピンは治療抵抗性統合失調症に効果があるお薬ですが、副作用に注意が必要です。そのため、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師などの多職種が連携し、万全の体制で治療にあたります。
副作用の早期発見のために、血液検査や心電図、胸部レントゲンなどの検査は、クリニカルパス(診療計画)に基づいて定期的に実施し、安全性を高めています。
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