健康コラム

インフルエンザについて

インフルエンザについて

インフルエンザは、主に冬季に流行するウイルス性の感染症であり、特に高齢者や慢性疾患を持つ人々にとっては重篤な合併症を引き起こす可能性があり、小児ではインフルエンザ脳症に注意が必要です。

インフルエンザの症状

インフルエンザの主な症状は以下のとおりです。

  • 発熱
  • 頭痛
  • 筋肉痛、関節痛
  • 鼻づまりまたは鼻水
  • 喉の痛み
  • 倦怠感

これらの症状は、風邪や新型コロナウイルスと似ているため、正確な診断が重要です。

インフルエンザの診断

インフルエンザの診断は、症状の評価と、必要に応じて検査が出来ます。医療機関では迅速診断テスト(鼻や喉をぬぐう)を用いることで、インフルエンザの確定診断が可能です。現在はインフルエンザと新型コロナウイルスを同時に検査出来る検査キットもあります。発症後12時間以内はウイルス量がまだ少なく、検査結果が偽陰性になる可能性が高いです。発症後12時間~24時間はウイルスが体内で急速に増殖し、検出可能なレベルに達するため、正確な診断が期待できます。

インフルエンザの治療法

インフルエンザの治療には、主に以下の方法があります。

  1. 自宅療法
    軽度のインフルエンザの場合、以下の自宅療法が推奨されます。

    • 安静:体を休めることが重要です。
    • 水分補給:脱水を防ぐために、十分な水分を摂取します。
    • 解熱鎮痛剤:アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの薬を使用して、発熱や痛みを和らげます。
  2. 抗ウイルス薬
    これらの薬は、症状が出てから48時間以内に服用することで、病気の重症化を防ぎ、回復を早めることができます。主な抗ウイルス薬には以下があります。

    • タミフル(後発品もあり):内服薬で1日2回、5日間服用。
    • リレンザ:吸入薬で1日2回、5日間の吸入が必要で専用の吸入器を使用します。
    • ゾフルーザ:内服薬で、1回の服用で治療が完了。
    • イナビル:吸入薬で1回の吸入で治療が完了。
    • ラピアクタ:点滴注射薬で、内服、吸入が出来ない場合に有効です。
    薬

インフルエンザの予防策

インフルエンザを予防するためには、以下の対策が有効です。

  • ワクチン接種
    インフルエンザワクチン接種は、感染を防ぐ最も効果的な方法です。特に高リスク群の人々には推奨されます。
  • 手洗いやうがい
    こまめに行うことで、ウイルスの感染を防ぎます。
  • 咳エチケット
    咳やくしゃみをする際には、ティッシュや肘で口を覆い、周囲の人々への感染を防ぎます。
  • 人混みを避ける
    流行期には、できるだけ人混みを避けることが重要です。

例年、インフルエンザは11月から12月に流行が始まり、1月から3月にかけてピークを迎えますが、流行初期にはA型が多く、B型はA型よりも遅れて流行することが多いです。流行に備えて賢く予防を行いましょう。

青葉丘病院 薬剤課

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    骨折と栄養

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