健康コラム

MRIってどんな検査?

MRIってどんな検査?

MRIとは?

MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略で、日本語名では核磁気共鳴画像法(かくじききょうめいがぞうほう)といいます。強力な磁場が発生する装置に身体を入れ、磁場と電波を利用して体内の細胞や組織に存在する水分をコンピューターが読み取り画像化します。MRIの強力な磁場は1.5~3.0テスラ程度あります。おなじみの磁気治療器が0.08テスラなので、とても強い磁場であることが分かります。また、MRI室は常に磁場が発生しているので、室内に金属類をも持って入ると装置に張り付いたり、壊れてしまったり大変なことになるので、私たちは安全面にも十分注意しなければいけません。

骨折

CT装置とはどう違うの?

CTとMRIの違いは何?って、質問をされることがあります。一番の違いはエックス線を利用して画像を得るのがCTで、磁場を利用するのがMRIです。CTとMRIで優劣はなく、検査部位や目的によって得意分野が異なります。以下の表にCTとMRIの特徴をまとめました。

CT MRI
エックス線を利用 磁場と電波を利用
検査時間が短い(数分) 検査時間が長い(数十分)
<長所>
  • 広い範囲を短時間で検査ができる
  • 体内金属があっても検査ができる
  • 閉所恐怖症の方でも検査が受けられる
<長所>
  • 放射線被ばくがない
  • 造影剤を使わなくても血管を描出できる
  • 組織間のコントラストが優れている
<短所>
  • 放射線被ばくがある
  • 組織間のコントラストはMRIに比べ劣る
<短所>
  • ペースメーカーなど体内金属がある方は、検査を受けられない場合がある
  • 肺など空気がある部位は苦手である
  • 閉所恐怖症の方は検査を受けられない

体内に金属が入っている人でも検査可能なの?

最近の医療用金属類のほとんどがMRI検査に対応しています。でも一部はMRI検査が受けられないものがあります。MRI検査の前には問診がありますので、体内に金属がある場合は必ず教えてください。体内の金属類については下記を参照してください。

  • 体内の電子機器類

    心臓ペースメーカー(植込み型除細動器を含む)、人工内耳、体内神経刺激装置は誤作動や壊れてしまう可能性があるため検査できません。

  • 体内の金属類

    最近の医療用金属類は非磁性体(磁石にくっつかない)でできているものがほとんどですが以下のものは磁性体であったり、壊れる可能性がありますので検査ができません。

    • 脳動脈クリップ

      古いタイプはMRI検査に対応していないものがあり、検査前には確認が必要です。

    • 目の周辺にある金属類

      目の周辺にある金属片、鉄粉などは失明の可能性があるため検査ができません。

    • マグネット式の入れ歯、義眼

      壊れてしまうため検査ができません。

    • 脳室シャントチューブ

      検査はできますが、検査後に調整が必要になります。

    • 血管内のステント類

      手術後は組織に癒合していないため、2ケ月程度は検査ができません。

この他にも検査ができない体内の金属類があります。検査前に必ず医師や放射線技師に確認をしてください。

青葉丘病院 放射線科 森髙

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